BLOGスタッフブログ

2022.3.30大阪のホテル

先週になりますが、大学の後輩たちの卒業式がありました。

式自体には行けなかったのですが、学科ごとの二次会は教授が手掛けたホテルで行われ、

そこには先輩たちも集まるのが恒例で、私もお祝いに行きました。

私が卒業する時にも先輩方がたくさん祝いに来てくれたのを思い出します。

 

今回はそのホテルをご紹介したいと思います。

「THE BOLY OSAKA」

北浜にある築古のビルにリノベーションを施したホテルです。

土佐堀川に面した好立地で、この写真はレセプションのフロアです。

最上階にレセプションがあります。

お部屋は全て異なる間取りで5室。

こちらは「キタハマレジデンス」という名前のお部屋です。

ところどころに昔の面影を残し、それでいてスタイリッシュに魅せています。

もともとオフィスビルであったなんて信じられないほどです。

川沿いのお部屋からはライトアップされた公会堂が目の前に!

このバルコニーでワインなんて飲んでいるとフランス人になれそうです。

 

こちらも川沿いのお部屋です。

「リバービューツイン」

私はこの青がたまらなく好きなのです。

ガラスの照明の影が壁に映り、ギラギラした大阪の夜から切り離された気分になります。

家具類も欧州の有名なブランドが集められ、室内はさながらヨーロッパのアパートのよう。

大阪にご滞在の際はゆっくり贅沢なひと時を過ごされてみては?

 

西田

株式会社インターデザイン
◎東京オフィス
〒107-0062東京都港区南青山4-10-12 VICOLO南青山
PHONE 03(6434)9987・FAX 03(6434)9986
◎大阪オフィス
〒541-0054大阪市中央区南本町2-2-2 明治屋南本町ビル
PHONE 06(6271)5566・FAX 06(6271)5577

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2022.3.17触れてみたとき、離れてみたとき

家具がデザインに登場することがあります。

ソファなどの大き目な家具は、置くだけで空間の指向性や、アフォーダンスを決定づけたり、

緊張感やかわいらしさなど、印象を操作する事にも役立ちます。

 

ソファを選ぶとき、大きさや形状もデザインとして重要ですが、

張地を選定するのもデザインの完成度を大きく左右します。

まずはどんな生地なのか触れてみます。

厚みはどうか、目の粗さや肌触りはどうか。

次に離れてみます。

生地によっては、数種類の糸が編み込まれているものがあります。

近くで見た時と、離れてみた時にイメージした色と違わないように気を付けます。

大抵は、生地が分厚く、目が粗い糸色の種類が数種織り込まれたものを選びます。

腰を下ろした際に、しっかりと体を支え、生地自体に深みのある印象を持たせられるからです。

 

弊社でソファを提案する際は、高級感や空間に厚みを出したいことが多いので、

適した印象になるように、日々試行錯誤しています。

 

駒居

株式会社インターデザイン
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2022.3.11「思い出の写真」ができるまで。

今回は僕のiPhoneに記録された建物の写真をピックアップしてご紹介いたします。

まずこちらはブログでもご紹介した「Hostel東風の家」さん。

高知の古民家ゲストハウスです。

外観だけでなくインテリアにもオーナー様のこだわりが詰まった素敵な古民家です。

ブログ「四国おひとりさま」

 

こちらは僕の地元、堺市にある一棟貸し古民家宿泊施設「SAKAINOMA濵」

広々とした敷地に贅沢に建てられた築120年を超える古民家。

幹線道路に面した立地にもかかわらず塀や木々のおかげで本当にタイムスリップしてしまったかのような感覚に陥ります。

とはいえ設備関係は最新のもの。古民家の風貌に現代の設備が組み込まれた快適空間なのです。

ご興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!

 

続いてこちらは和歌山県田辺市、高野山の麓にある「龍神温泉 元湯」僕がひとりでバイクに乗って通う温泉です。

龍神温泉は日本三大美人の湯と呼ばれる由緒ある温泉街。

この街の雰囲気たるや、京都にも負けない深みがあります。

 

そして大阪近代建築の雄、公会堂や、

北海道は小樽港での夕暮れなど…

 

建物や風景の写真。写真って不思議と見返すたびに取った時の情緒や空気を思い出させてくれますよね。

僕の好きな古民家や近代建築は、いつ崩壊しても不思議ではありません。形あるものいずれ崩れてしまうのは当然。

しかしこの現代なら永遠にデータで残すことができます。

お気に入りの古民家カフェの写真はいつも手元に。

インターネットで世界の名建築を巡ることだってできる。

そう。iPhoneならね。

 

西田

 

株式会社インターデザイン
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2022.3.39h宿泊 / サイン主役のデザイン。

東京出張の折に赤坂の9h(ナインアワーズ)に宿泊しました。

9hという名前の由来は、1時間のシャワー+7時間の睡眠+1時間の身じたく = 9h というコンセプトから来ているそうで、

ビジネスなどのアクティブシーンでの滞在に特化した都市型の宿泊施設です。

有り体に言えばカプセルホテルです。

 

空間は数種類のユニットの配置で構成され、

第一印象は、メタボリズム建築のミニチュアが部屋の中に並んでいるような、非現実感がありワクワクしました。

赤坂の9hは雁行した空間自体も面白く、窓から見える外界は遠くの建物程GLが高く、

赤坂の坂の多い地形を感じられたのも、旅の楽しみとしては良い点でした。

 

とは言いつつもパーソナルスペースは自分のカプセルの中のみ。

そそくさと就寝の準備を済ませカプセルで眠りにつきました。

 

9hのデザインで気になるのがやはりサインデザインです。

あらゆる場所に過剰なほどサインがあり、初めての宿泊でしたが迷うこともありませんでした。

このサイン。2020年東京オリンピックのピクトグラムを手掛けた廣村正彰さんのデザインです。

9hならではのカプセル形状をモチーフとしたサインや、文字のバランス、サイズ感や配置がとても勉強になりました。

このようなサインは、いくらでもネットに投稿されていますが、実際に空間で体験すると全く受ける印象が異なります。

サインデザインをする際に、いかにシュミレーションを行うのが大切かわかります。

 

EVは男女別で可動。それぞれにピクトサインがありますが、私が撮れる写真は男性用のみです。

シンプルなサインで分かり易く。

全体的に、空間自体はシンプルに構成されています。

壁や床は単色で素材の色らしい配色。見せたくない部分は塗装でブラックアウト。

その中にサインが映えることで成り立つ、サインを主役としたデザインでした。

 

余談ですが、床のサインは剥げやすく、特に屋外では数年で補修が必要になることもあるので、

弊社で採用する際はしっかりご説明した上でご提案しています。

9hでは、屋内という事と、専用のスリッパの使用を求められるので、

土足で踏まれることが無く、永く綺麗な状態を維持できているようです。

また、サインの数が多いこともあり、ペイントではなく、シートを用いた施工にしているようです。

精度が出るので、機械的な印象が無機質な空間にマッチした施工方法でした。

 

弊社では手書きのペイントサインが多く、職人の手による温かみを感じられることを美徳としていますが、

デザインコンセプトによっては、シートを用いたデザインも良いと感じられました。

 

弊社もたくさんのピクトグラムやサインデザインの事例があります。

是非 ギャラリー よりご覧ください。

 

駒居

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2022.2.24大阪天王寺に新築分譲マンション。

大阪市の天王寺に弊社がデザインを手掛けた分譲マンションが竣工しました 。

本日は内見へお誘いいただき、スタッフ数名で見学させていただきました。

 

まず通りから目に留まるのは、強烈なインパクトのあるファサード。

大胆にも屋外階段をファサード側としています。

ルーバーで囲いつつ、スラブのレベルで化粧モールをまわすことで、

単調なルーバー面にリズムが生まれ、高さを強調するデザインとなりました。

昼間の重量感のあるデザインと打って変わり、

夜間は内部の照明がこぼれ、印象をガラリと変えます。

階段室全体が照明器具のように灯り、軽やかな印象を与えます。

 

つづいて建物へ近づき、植栽の合間から見えてくるのが

3次元的に雁行した壁面。

こちら花崗岩をマットな水磨き仕上げで貼り合わせた壁面です。

建物上部のシンプルなルーバーは近づくと視界から薄れ、このヘビーな壁面に意識を奪われます。

複雑な多面体は、多様な光を反射し、常に違う表情を現します。

 

中央のゲートは黒の多面体と対をなす白のモノリス。

奥へ足を運ぶと高さのある木のオートドアが出迎えます。

 

内部は迫力のある花崗岩の壁面に圧倒されます。

複雑なプランは無くし、この壁こそが空間の主役となっています。

家具も必要最低限に設置しています。

まだまだ資材が残っているので空間全体を見せられないのが残念です。

こちらの壁面、離れてみると3色での別の石種のように見えますが、全て同じ石種です。

濃いブラックが本磨き、薄いグレーがジェットポリッシュ

中間の色が水磨きという仕上げです。

それぞれ質感が異なり、厚みも様々なので壁面にかなりのインパクトがあります。

本磨きの濃いブラックのみが鏡面となり、自分の姿がランダムに反射するので、

程よく緊張感のある空間となっています。

 

エントランスは建物の背面へ直接つながっています。

背面へ出ると、正面とはまた表情を変え、様式的な意匠となっています。

居室に面する背面は、ホワイトを使用した軽やかな印象。

バルコニーに映り込んだ空や、縦に伸びたマリオンが軽やかさを演出しています。

正面との2面性が建物に深みを与え、街に溶け込みつつも個性的で記憶に残るデザインです。

 

構造や予算の都合で変更があったり、デザインも度々調整をせざるを得ないのは建築にとっては常ですが、

それを踏まえても素敵な仕上がりになっていたと思います。

石材など見るからに難しい仕上げもありましたが、素晴らしい仕上がりでした。

いち早く入居が決まり、多くの入居者様でにぎわうことを祈ります。

 

駒居

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2022.2.9東京おひとりさま2~アート編~

グランベルホテルに一泊し、見学会の翌日。

 

年明け前から狙っていた2つの企画展に行きました。

 

まずは21_21DESIGN SIGHITで開催中の『2121年 Futures In-Sighit展』です。

この建築は安藤忠雄氏。

 

一枚の鉄板を折り曲げて作ったという屋根が特徴的です。

 

中に入ります。

企画展のスタート地点です。

 

写真撮影OKとのことでたくさん写真を撮ったのですが、こちらの展示は5月8日まで。

 

ネタバレの投稿は控えさせていただきます。

 

宇宙、世界、そして自分自身の”未来”についての展示です。ご興味のある方はぜひ!

そしてもう一つはこちら、三井住友銀行東館で開催中の『SMBC meets Contemporary Art』です。

 

ダイナミックなアートたちが一つの空間にのびのびと展示されています。

こちらも写真撮影はOK。しかも入場無料!

ここはスケスケのガラス張り展示。往来からも目を惹くカラフルなアートや

「気にすんなよ」みたいな意味のワードアート。

ペイントも立体も、一つひとつに魂が宿っているかのように感じられました。

 

こちらは2月18日まで。ご興味のある方はお急ぎを!

 

 

西田

 

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2022.2.3一推しタイルとのお別れ。

弊社で分譲マンションなどでタイルを提案する際、

本当によく使用していた、ミネラルDという商品が、一部廃番になると、

先日メーカー担当者からご連絡をいただきました。

↑の画像では床で使用しています。

 

10年近く販売を続けていたタイルになりますが、

タイルでこれだけ残り続けていたという事は、それだけ品質が良かったということだとおもいます。

 

 

弊社で愛用していた理由としては、300×600や600角と、サイズもバリエーションがあり、

色の種類も多く、床で使用する際はしっかりとグリップの効く商品もある、汎用性の高さが一つでした。

 

しかし何よりも、石目の柄がはっきりと大胆に入っているので、空間が間延びせず、

緊張感があり、高級感を演出するのにうってつけだったからです。

 

同じものばかり使用していると、マンネリ化して、かえって古臭く感じるようになるので、

ちょうど良いころ合いだったのかもしれません。

 

既にミネラルDに打って変るタイルはみつけましたので、

これからはまた新たな風合いをもったタイルが台頭してきます。

これも時代の流れとして前向きに受け入れていきます。

 

駒居

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2022.1.27影で表現。

大阪の街を歩いていると、床に影を落としてロゴや模様を写している表現が見られます。

↑の画像は北浜付近で見たライティング

 

くっきりと影が浮かび上がり、目に留まるので

とても印象に残ります。

照明の下部に間隔を空けて、模様をかたどった装飾を取付けることでこのような表現になります。

 

仕組みは簡単なのですが、意外と難しいのがこの表現。

別の場所ではこのようになっていました。

一見うまくいっているようですが、北浜と比較すると影が薄く感じます。

照明の光量が少ないのか、周りの照明が干渉しているのか、表現手法の難しさがわかります。

少し離れるとほとんど見えなくなってしまいます。1階に店舗が入るとさらに見えなくなりそうです。

とはいえ近づけば、十分入居者にとって嬉しい建物のアクセントだと感じました。

 

都市において、個性をもった建築を建てるが当たり前となってきている昨今。

このようなテクニカルな表現を、弊社でも十分検証した後、費用対効果の良い表現として提案していきます。

 

駒居

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